離乳食を調べていると目にする機会が多い【補完食】。
補完食って何?
BLWをやりながら補完食を取り入れてもいい?
という疑問について、私なりの考え方、やり方をご紹介したいと思います!
補完食(ほかんしょく)とは
「補完食」とは、WHO(世界保健機関)が「離乳食」に代わる言葉として提唱した言葉です。
生まれてから生後5〜6ヶ月は全ての栄養を母乳やミルクから摂取しますが、
生後6ヶ月頃になるとそれだけでは足りなくなるので、食べ物から栄養を補う必要があります。
補完食を始めたからと言って、母乳やミルクを減らす必要はありません。
補完食はあくまでも足りない部分を補う食事と捉えます。
10倍粥はあげなくていい⁈
従来の離乳食は10倍粥からスタートしましょうと書いてあることが多いですが、補完食では10倍粥の様な濃度(栄養)の薄い物は与えません。
お粥をあげたい場合は、5倍粥くらいの濃度の物を与えます。
濃度の目安は、スプーンにのせて傾けても簡単にはこぼれない程度のかたさです。
スプーンを傾けてサラサラとこぼれてしまう状態ということは、水分が多いということ。
濃度(栄養)が濃い状態であげましょう。
スタートから2回食
補完食は2回食からスタートし、早い段階から3回食、更に成長すると補食(おやつ)も加わってきます。
何故始めから2回食なのか?
それは、1日に不足する栄養素を補う為に、かなりの量の食事を取る必要があるからです。
エネルギーで言うと1日の不足分は200キロカロリー程度(月齢6〜8ヶ月の時)。
まだ胃が小さい赤ちゃんは1度に食べられる量は少ないので、複数回に分けないと1日に必要な栄養を摂りきれないからです。
WHOによると、2回食、3回食と回数にこだわるのでは無く、必要なカロリーと栄養素を補完できることの方が重要との事。
赤ちゃんの様子を見ながら、「今日は1度にしっかり食べられたから2回の食事で大丈夫そう。」
「今日は全然食べないから、3回の食事以外にも食べ物を提供しようかな。」
等と調整してあげると良いと思います。
進め方とスケジュール
補完食では、つぶしたお粥はもちろん、初期から野菜も肉も魚も与えます。
母乳やミルクでは不足する栄養素をしっかり取る必要があるので、早い段階から色々な食材にチャレンジします。
とは言え、アレルギーの心配もあると思うので、私は新しい食材(特にアレルギーが出やすい物)は1日に1種類と決めています。
アレルギー反応が出た場合病院に行けるよう、
新しい食材は平日の日中に試すのが安心です。
アレルギーの心配がなければ、どんどんメニューに取り入れます。
そして、また新しい食材をチャレンジして、食べられるリストを増やします。
エネルギーはもちろん、鉄、亜鉛等の栄養素も不足しますので、バランスよく色んな物を食べられるようにしたいですね。
BLWに補完食をプラス
BLWでは主食、主菜、野菜、フルーツ等をバランスよく提供する事が薦められています。
そこに補完食の考え方をプラスすれば、栄養面をしっかりとカバーできる食事になります。
特に意識して取り入れたい食材
【鉄】が豊富な食材:赤身の肉、赤身の魚(マグロ、かつお、イワシ等)、レバー
【亜鉛】が豊富な食材:鶏肉、卵黄、魚、レバー
【カルシウム】が豊富な食材:乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト等)、小魚
レバーの食べ過ぎはビタミンA過剰摂取の心配があるので、週に1回程度に。
鉄分不足を補うポイントはこちらにまとめてあります!
BLWについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!
ポイント
BLW、補完食(離乳食)をうまく進める為に、以下のポイントを意識していました。
無理に食べさせない
赤ちゃんのペースに合わせて食べるスピードや量を調整します。
毎日・毎食、一定の量を食べる訳ではありません。
体調や気分によって食べる量は変動します。
少しくらい食べなくても大丈夫!
頑張って食べさせようと無理やり口に入れるのは絶対NGです。
母乳やミルクの量は減らさなくていい
赤ちゃんが欲しがるだけあげてOK。
食事を取らせるために、わざと母乳やミルクを減らす必要はありません。
大人の料理から取り分ける
味噌汁、炒め物、煮物はとりわけが簡単!
大人用の味付けをする前に少量を取り分けます。
大人と同じ献立だと、赤ちゃんも一緒のものを食べられて嬉しいですよね!
赤ちゃん用に作らなくていいので準備も楽ちんです!
市販のベビーフードをうまく活用する
鉄分、カルシウム等が入ったベビーフードがおすすめ。
全てを手作りしようとするとプレッシャーになるので、ベビーフードも活用して毎日の食事を乗り切りましょう。
まとめ
補完食は栄養面からアプローチした食事の考え方です。
一方BLWは食べることを楽しむ、「自分で食べる!」の気持ちを養うという側面からアプローチしているので少し違う点もありますが、参考になるところは沢山あります。
エネルギーはもちろん、鉄欠乏貧血や発達にも大きく影響するので、栄養面はとっても大事。
美味しく元気に過ごす為にも、参考にしていただけるといいと思います!
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