BLWって何?赤ちゃんが離乳食を食べてくれないけど、何かいい方法はない?
この記事ではBLWの基礎情報と、私がどのように取り組んだかをご紹介します!
BLWとは
“BLW”とは Baby-Led Weaning(ベイビー・レッド・ウィーニング)の略で、イギリスの保健師であり助産師でもあるGill Rapleyさんが提唱したメゾットです。
世界20か国で翻訳されている本【「自分で」食べる!が食べる力を育てるー原書房】では「英国初の赤ちゃんの能力を無理なく自然に伸ばす、注目の“手づかみ食べ”離乳食」と紹介されています。
赤ちゃんの自分で食べたい!を尊重する、赤ちゃん主導の離乳法です。
モンテッソーリの考え方でも、
「赤ちゃんは出来ないんじゃなくてやり方を知らないだけ。」
と言われています。
赤ちゃんに食べ方、食事の楽しみ方を教えてあげれば、赤ちゃんが主体となって食べることに向き合ってくれると思います。
従来の離乳食との違い
日本の離乳食とBLWを比較してみます。
従来の離乳食 | BLW | |
---|---|---|
形状 | ペースト状 ピューレ状 | 固形 (歯茎でつぶせる柔らか) |
開始する時期 | 5~6ヶ月 | 6か月頃 (しっかりと座れてから) |
食べるタイミング | 母乳やミルクの前 | 空腹じゃないとき |
回数 | 1回→2回→3回食 | 何回でも良い |
食べ方 | 大人が主導 | 赤ちゃんが主導 |
形状
従来の離乳食は10倍粥などのペースト状の物からスタートしますが、BLWでは固形物を提供します。
やわらかく蒸した(茹でた)野菜、果物、パンなどからスタートします。
赤ちゃんが掴み易いように、スティック状にカットするのがポイントです。
また、赤ちゃんが簡単に歯や歯茎でつぶせるくらいの柔らかさにすることも大切です。
10倍粥を作るのが面倒で、一度も用意したことがありません!笑
野菜を蒸したり茹でたりするだけなので、かなり楽でした!
開始する時期/月齢
日本では5~6か月頃にスタートするよう、育児書や市区町村で指導されることが多いと思います。
BLWでは6か月頃を目安としますが、大切なのは安定して座れるようになることです。
椅子などの支えがあってもいいので、まっすぐ座れるようになるのを待ちましょう。
我が家は6ヶ月ちょい過ぎからスタートしました。
5ヶ月半くらいのタイミングでベビーチェアを購入し、大人が食事をする時に一緒に座るようにしていました。
ハイチェアの目線に慣れること、大人が何をしているかを観察する機会をたっぷり与えました。
食べるタイミング
日本では、1回食からスタートし、授乳やミルクの前に1さじ与えることを指導されます。
BLWでは空腹時は避けて、赤ちゃんの機嫌が良いときにスタートします。
ジーナ式でも母乳やミルクの後に離乳食を提供すると書かれていました!
赤ちゃんは食べ物でお腹がいっぱいになることをまだ知らないので、空腹時に未知のもの(食べ物)を提供しても「はやくおっぱい(ミルク)を飲ませて~」と怒ると思います。
回数
従来の離乳食では1回食から始めて、2回食→3回食と増えてきます。
BLWではいきなり3回食でも大丈夫です。
食事の機会を与えれば与えるほど、早く食べ物に慣れ、興味を持ちやすくなります。
我が家はBLWをスタートした日から朝・昼・夕の3回、提供していました。
ジーナ式でも早いタイミングで3回食のスケジュールになっていましたよ!
食べ方(食べさせ方)
従来の離乳食は、保育者(主に母親)がペースト状・ピューレ状のものをスプーンを使って“食べさせる”ところからスタートします。
BLWでは赤ちゃんの前に食事を提供し、赤ちゃんは自分のタイミングで口に入れます。
保育者は側で見守りながら、一緒に食事をします。
本の中ではBLWと従来の離乳食(大人がスプーンで与えること)を組み合わせることはNGとされていました。
赤ちゃん主導の離乳は、母乳やミルクから家族の食べ物へ移行する全行程を赤ちゃん自身が主導すること。
「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門
本にはこう書かれていますが・・・私は組み合わせて進めていました。
(BLWが90%、スプーンで提供が10%くらいの割合)
保育園の入園を控えていたので、スプーンに慣れて欲しかったんです。
保育園で先生方からスプーンで与えられることを想定し、スプーンに慣れて欲しいと思いました。
また、薬を飲むときにヨーグルトに混ぜて飲んでもらおうと思っていたので、スプーンに慣れて欲しかったです。
ヨーグルトも手でチャレンジしてもいいのですが、薬を摂取するとなると確実に食べて(飲んで)欲しかったんですよね。
本の教えに反するのでとっても悩んだけど、
自分のやりたい方法を優先してよかったです!
メリット・デメリット
メリット
- 家族みんなで食事の時間を過ごせる
- 離乳食をつくるのがラク
- 赤ちゃんが食べ物を研究できる(味、食感、におい等)
- 目と手の協応動作(協応運動)をたくさん練習できる(モンテッソーリで大切にしている運動)
- 赤ちゃんの自身がつく(自分で出来た!をたくさん体験できる)
- 食べさせなくちゃ・・・のプレッシャーが無い
デメリット
とにもかくにも、“汚れる”の1点です!!
でも、従来の離乳食でも手づかみ食べをスタートする頃には汚れます。
時期が早まっただけと思って割り切りましょう!
従来の離乳食では9~10ヶ月頃から手づかみ食べをしますが、この頃は食欲も出てくるし握力もついてきます。
このタイミングで手づかみ食べをスタートすると、もっと汚れるんじゃないかな・・・
床に養生をして、汚れてもいい服を着て取り組みましょう!
注意点
誤嚥
固形物を提供する=誤嚥のリスクが高いと思われがちですが、従来の離乳食でもリスクは同じです。
万が一のことを考え、誤嚥した時の対処法は必ず勉強してください。
動画を見た後に、どんな体勢で助けるのかをぬいぐるみで練習するとより安心。
与え方
赤ちゃんは自分のタイミングで食べ物を口に運びますが、始めてすぐは口に入らなかったり、食べるのも時間がとってもかかります。
でも、そこはグッと我慢して見守りましょう。
大人が赤ちゃんの口に食べ物を入れると、赤ちゃんがびっくりしたり、急に食べ物が入ったりして誤嚥することが考えられます。
大人が与えるときは、口の前にスプーンや食べ物を差し出し
赤ちゃんが自分でパクっと食べるのを待ってください。
アレルギー
アレルギー反応が出やすい食材は、少量ずつ始めるのが安心です。
また、1度に新しい食材を何種類も試すと、反応が出た際にどの食材だったか特定しにくいです。
初めてあげる食材は1種類ずつ少量からを心がけると安心です。
卵、乳、小麦は特に注意しました。
周囲の理解
多くの人が『離乳食=ペースト状にしたものをスプーンであげる』というイメージを持っています。
ですので、いきなり固形をあげるというと心配されることも多いと思います。
詳しく説明してもいいのですが、一番簡単なのは赤ちゃんと一緒に食事をしてもらうこと!
一緒に食べるのが難しい時は、動画に撮って見せてあげるのもよさそうです。
私の実母もはじめは疑いの目で見ていましたが
2~3回一緒に食事をしたらBLWのことをしっかり理解してくれました。
今では親戚にBLWを進めるほどになりました。笑
あなたも一緒にBLW始めませんか?
BLWは赤ちゃんと一緒に楽しくおいしく進められる食事方法です!
ジーナ式・モンテッソーリ的な視点で見ても理にかなった離乳法だと思います。
安全面にさえ気を付ければ、とっても簡単にスタートできるのでオススメです!
今回はBLWについての基礎的な考え方を中心にご紹介しました。
次は、BLWを始める際の準備についてご紹介したいと思います!
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